少し前の事ですが、東京で個展をされていた山口利枝さんが
鹿児島から出ていらして、当店にも寄って下さいました。
山口さんとのお付き合いは今年の7月の企画展から。
器のつくりや納品数から、すごい集中力があって、仕事が
早いだろと私は見ていると話すと、外れていない様子。
休むことが不安で(わかります・・・)、以前は仕事ばかりして
いたとか。でも、遊ぶことがいい仕事にも繋がると、最近は思
い切って休むようにもしていると。そしてこの後、東北を巡る
旅に東京から立つという羨ましい話を聞きました。何を見に行
くのかと聞いた私に、山形で地酒を、秋田で比内地鶏のきり
たんぽ鍋、宮城で解禁となった牡蠣を食べてきますと・・・
笑いました。
後日談で、宮城・松島では、3,000円で食べ放題の牡蠣を、
友達と二人で80個食べたと聞き、耳を疑い、「ええぇー!」と
大騒ぎの私。電話の向こうで山口さんは、笑いながらケロッ
と話す。見るからに健康そうな山口さんですが、胃袋も丈夫
だということなんですねぇ。
山口さんのお兄さんが、世田谷・三軒茶屋で、[糧]という、
創作和食のお店をされているそうです。その姉妹店の[長
(かぎりな)]で販売している燻製をいただきました。明太子、
ぶり、秋刀魚と珍しい燻製で、身もふっくらで美味しかった
です。朝はパン党(このタイトルの展覧会、来年やります)
ですが、この日はご飯に。
器は、飯碗が竹本ゆき子さんの灰釉、汁椀が小林慎二さんの
漆器、箸置きは大村剛さんの色絵、お箸は大黒屋さんの利久箸。
ぶりのお皿は山口さんの帯文楕円皿。友人の軽井沢土産で、
茸と昆布も入る生姜の佃煮は、小髙千絵さんの白磁豆小鉢。
明太子の燻製は、長谷川奈津さんの松灰釉小鉢。そして、お客様
からいただいた韓国土産、コーン茶(とうもろこしを焙煎している
お茶で、麦茶みたいで香ばしく美味しい)は、青木亮さんの粉引
筒湯呑。以上。茶色いお料理が並んでしまった。菜っ葉のお浸し
など、青味がほしい食卓でした。味のバランス的にも・・・
下画像は、今現在当店にある山口さんの磁器の器です。大らかな
絵付けとつくりが魅力です。在庫数は少ないのですが、気になる
お品物がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。